前に戻る 次へ進む
長時間睡眠を伴わない特発性過眠症
Idopathic hypersomnia without long sleep time


ICDS(第2版)において、特発性過眠症が長時間睡眠を伴うものと伴わないものに細分類されました。


長時間睡眠を伴わない特発性過眠症は、次のような症状によって特徴づけられます。
  1. ひどい眠気が持続する。

  2. 日中の過度の眠気のため、意志に反して居眠りをしてしまう。

  3. 夜の睡眠時間は正常、あるいはやや長く(10時間よりも短い)、中途覚醒はほとんど認められない

  4. 朝や昼寝からの目覚めが悪く、しばしば睡眠酩酊が認められることもあるが、診断基準にはならない。

  5. 情動脱力発作やレム睡眠関連の睡眠障害は認められない。


25歳以前の発症が一般的で、自然治癒した報告は数えるほどしかありません。特発性過眠症では自律神経系の機能不全を示唆する頭痛(片頭痛)、失神を伴う起立性低血圧、手足の冷感などの症状を伴うことがあります。


特発性過眠症の特徴として、精神刺激薬などの治療効果の予測が難しいとされています。薬物無効例、薬物耐性、副作用(頭痛、頻脈、いらいら感など)の報告が多いです。


診断基準 (ICSD-2)
  1. 日中の過度の眠気がほとんど毎日すくなくとも3ヶ月間にわたりみられる。

  2. 問診、アクチグラフ、睡眠日誌などによって、夜間の睡眠時間が正常範囲(6時間以上で10時間以下)であることを証明できる。

  3. 終夜睡眠ポリグラフ検査から、他の原因による日中の眠気を除外できる。

  4. 睡眠ポリグラフから、主睡眠の時間が正常であることを確認できる(6時間以上10時間以内)。

  5. 終夜ポリグラフ試験後の反復睡眠潜時検査(MSLT)による平均睡眠潜時が8分未満で入眠時レム期の出現が2回未満である。特発性過眠症患者の睡眠潜時の平均値は6.2±3.0分である。

    注:平均睡眠潜時の8分未満は一般集団でも30%以上で認められる。MSLTによる平均睡眠潜時と臨床的に明らかな眠気に対する医師の解釈、この両者を診断にあたって考慮すべきである。

  6. 過眠の症状は、他の睡眠障害、内科疾患、神経性疾患、精神疾患、薬物の服用、薬物乱用などで説明することができない。

Copyright © 2006-2007 Kaminsho-Land All Rights Reserved.