ナルコレプシーではHLA DQB1*0602陽性の人が多いという記載をよく見かけますが、HLA DQB1*0602陽性の意味がわかりません。

皆さんご存知のA型、B型、O型、AB型という血液型は赤血球の血液型のことです。白血球にも血液型がありまして、これをHLAといいます。HLAはHuman Leukocyte Antigenの略でヒト白血球抗原という意味です。白血球には赤血球とは比べものにならないほど数多くの型が存在します。

1980年代に、日本の本多裕先生がナルコレプシーとHLAの関係性を最初に発見されました。その後、研究が進み、情動脱力発作を伴うナルコレプシー患者のほとんどが、数多くのHLA型のなかで、DQB1*0602という型を持っていることが明らかになりました。情動脱力発作を伴うナルコレプシー患者である日本人のほぼ100%、アメリカ白人の85-100%、アメリカ黒人の90-95%がこの型であるとされています。この白血球の血液型であるHLAのDQB1*0602型を有している場合、HLA DQB1*0602陽性と言います。

ちなみに、HLA DQB1*0602陽性ですとナルコレプシーに罹患するという意味ではありません。DQB1*0602陽性でも多くの人は、ナルコレプシーに罹患しません。しかしながら、情動脱力発作を伴うナルコレプシー患者のHLA型を調べると、ほとんどの人がDQB1*0602型なのです。その理由については、精力的な研究が行われていますが、未だに十分に解明されていません。

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