子どもがむずむず脚症候群で長年苦しんでおり、処方薬で改善が認められなかったのですが、葉酸を補給することで症状が消失しました。むずむず脚症候群と葉酸との関連性は、解明されているのでしょうか?


むずむず脚症候群は、就寝前に安静にしていると手足に何とも表現し難い不快感が出現する病気です。虫が這っているような表現で症状を訴えるなど、強い不快感のため入眠が妨げられます。発症時期は小児から高齢者まで幅広いですが、小児場合は成長痛との鑑別が必要です。

発症原因は不明ですが、ドパミン神経系の異常説が主流です。その他の要因としては妊娠、鉄欠乏性貧血、関節リウマチ、人工透析、薬剤性などが関連して発症することもあります。

ご質問の葉酸ですが、葉酸の補給で症状が改善した海外報告がいくつか存在しますが、まだ十分なエビデンスはありません。しかしながら、葉酸は脳内におけるドパミン生合成に関与しています。アミノ酸の一つであるチロシンがドーパになり、ドーパがドパミンになります。チロシンがドーパになる過程は、チロシン水酸化酵素が作用します。このチロシン水酸化酵素の働きを活性化させる過程に葉酸が関与します。ですから、葉酸の補給でむずむず脚症候群が改善するということは十分考えられますが、現時点では立証されていませんので、今後のさらなる研究が望まれます。

 

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