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脱力発作を伴うナルコレプシーの睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害:35人の患者を通じた系統的分析


(背景)
睡眠が妨げられることは、脱力発作を伴うナルコレプシーの主要な特徴である。ところが、ほとんどの研究は、脱力発作が伴う場合も伴わない場合も同質ではない一連の患者を通して、睡眠呼吸障害(SDB)と周期性四肢運動障害(PLMs)をそれぞれ個別に評価してはいなかった。そこで我々は、明確なナルコレプシー患者に対して、睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害を系統的に評価した。

(方法)
我々は、夜間の睡眠へのそれらの(脱力発作の)影響とともに、睡眠呼吸障害(無呼吸低換気指数>5)と周期性四肢運動障害(周期性四肢運動指数>15)の症状がある35人の一連のナルコレプシー患者(40±16年の平均年齢、51%の男性、23/23のヒポクレチン欠乏ナルコレプシー)について睡眠潜時測定を使用した日中の眠気の臨床および睡眠ポリグラフの特徴を分析した。

(結果)
それぞれ、11(31%)と14例の(40%)患者に睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害がみられた。睡眠呼吸障害は、高齢(49±16対35±13年(p = 0.02))、肥満度指数の高さ(30±5対27±6(p = 0.05))、周期性四肢運動指数の高さ(25±20対12±23(p = 0.052))に関連しており、一方、周期性四肢運動障害は高齢(50±16対33±11年、p = 0.002)、睡眠量減少、睡眠断片化(たとえば82±12%対91±6%、p = 0.015の睡眠効率; 353±66対395±28、p = 0.010の睡眠時間)との関連性が見られた。睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害は相互に関連もした(p = 0.007)が、日中の眠気には相関しなかった。

(結論)
睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害は高い頻度でナルコレプシーと結びついた。しかしながら、臨床時の兆候への影響は概して限定的であり、睡眠呼吸障害と周期性四肢運動障害が深刻であることはまれであった。

(論文抜粋のため、詳細は下記の文献をご参照ください)
Pizza F, Tartarotti S, Poryazova R, Baumann CR, Bassetti CLBackground:
Sleep-Disordered Breathing and Periodic Limb Movements in Narcolepsy with Cataplexy: A Systematic Analysis of 35 Consecutive Patients.
Eur Neurol. 2013 May 8; 70(1):22-26. PMID:23689193


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