仮眠は救急病棟医療従事者の遂行力を高める

外科緊急病棟にて3日間連続して夜に働く(夜7時30分から朝7時30分まで)医師25名および看護師24名に対して、仮眠の効果を検討しました。午前3時から40分間仮眠をとる群ととらない群で、精神運動注意力、記憶力、精神状態などの比較をしました。

仮眠群では、仮眠時間の40分間にわたって睡眠ポリグラフを記録しました。実際に睡眠をとることができたのは90%で、平均睡眠時間は24.8分(SD 11.1)でした。実施した試験は、精神運動注意力試験として運転シミュレーションテスト、一時記憶試験としてProbe Recall Memory Task、技能試験としてコンピューターを用いた静脈内挿入シミュレーション、および精神状態を評価する質問表です。

仮眠をとった群ではとらなかった群よりも運転シミュレーションによる間違いが少なく、静脈挿入シミュレーションの遂行時間が短いという結果でした。また、仮眠をとった群において有意に活力が高く、疲労感が少なく、眠気が少ないという結果も得られました。ただし、仮眠から目覚めた直後に実施した一時記憶能力は、仮眠をとらない群より劣っていました。

結論として、外科緊急病棟で夜間に働く医療従事者の遂行能力を高めるためには、40分間の仮眠が有用であることが示唆されました。
(Smith-Coggins et al., Improving alertness and performance in emergency department physicians and nurses: the use of planned naps. Ann Emerg Med 2006; 48: 596-604)

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