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小児ナルコレプシーの覚醒状態試験による試験


(背景)
小児ナルコレプシーに対する治療の成果を評価するためには、客観的なツールが求められています。ここでは、覚醒状態試験(maintenance of wakefulness test , MWT)が用いられました。

(目的)
この研究では、小児科で覚醒状態試験を実施している単一施設における臨床記録(a single-center experience)を対象としています。具体的には、覚醒状態試験が2008年1月から2012年6月の間に行われたナルコレプシー患者の小児のカルテが調査されました。

(方法)
平均睡眠潜在性(mean sleep latency)の判断のため、カットオフ値(cutoff)として、8分間の過剰睡眠の抑制不可能状態、20分間の薬剤による抑制状態が設定されました。そして、ナルコレプシーの10名の小児に対して、30件のテストが行われました。小児は、8.7 - 20.3 歳の年齢幅、平均年齢 15.8 歳で、そのうち6名が脱力発作を抱えており、3名が男児でした。なお、併発疾患については、プラダーウィリ症候群(Prader-Willi syndrome)、双極性感情障害、癲癇をそれぞれ1例を含んだものでした。

(結果)
これらテストの結果として、睡眠潜在性の中央値は16分(5.8 - 40分の範囲)でした。睡眠開始時レム睡眠(Sleep-onset rapid eye movement sleep)は13件の試験のうち、3例で見られました。また、7例の小児ナルコレプシーの患者においては、覚醒状態試験からの所見がその後の治療に影響を与えました。

(結論)
これら試験のデータは、覚醒状態試験がナルコレプシーの小児の治療に対する反応を評価することに役立つ、または役立ち得る場合があることを示唆しています。今後、小児のナルコレプシーやその他の疾患について、規範的な覚醒状態試験のデータを得るために、さらなる研究が待たれるところです。

(論文抜粋のため、詳細は下記の文献をご参照ください)
Zandieh S, Ramgopal S, Khatwa U, Sangiuliano M, Gunnuscio M, Zarowski M, Kothare SV
The maintenance of wakefulness test in pediatric narcolepsy.
Pediatr Neurol. 2013 Jun; 48 (6):443-6.


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