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ナルコレプシー患者の夜間睡眠と日中睡眠の関連性


(背景)
ナルコレプシー患者の日中の過度の眠気(EDS)を評価する代表的な方法として、主観的なエプワース眠気評価尺度(ESS)と客観的な反復睡眠潜時検査(MSLT)があります。夜間睡眠を評価する代表的な方法として、睡眠ポリグラフによる睡眠構造検査があります。

(目的)
ナルコレプシーの日中の睡眠と夜間の睡眠との関連性について、臨床所見、夜間睡眠構造、主観的な睡眠の質(subjective sleep quality, SSQ)、ESSおよびMSLTを用いて検討されました。

(方法)
治療をしていない23名のナルコレプシー患者群と年齢及び性別を合わせた健常対照群を被験者としました。ナルコレプシーの診断は、臨床的な問診、睡眠ポリグラフ検査、MSLTにて行いました。

(結果)
SSQによる夜間覚醒の回数はESSとMSLTにて調べた日中の過度の眠気の程度と高い正の相関性を示しました。臨床的な所見として、日中の疲労感と睡眠麻痺はESSの値と相関していました。ESS値の増加は総睡眠時間、徐波睡眠パーセント、睡眠開始潜時と逆相関していました。

(結論)
これらの所見から、ナルコレプシー患者の日中の過度の眠気は夜間睡眠の乱れによって影響を受けていることが示唆されました。

(論文抜粋のため、詳細は下記の文献をご参照ください)
(Jimenez-Correa U et al: Correlations between subjective and objective features of nocturnal sleep and excessive diurnal sleepiness in patients with narcolepsy. Arq Neuropsiquiatr; 67:995 - 1000, 2009)


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