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肺がん患者の疲労に対するモダフィニルの応用(パイロット試験)

(背景)
進行性がんに罹患している患者のほとんどが疲労感を伴っています。中枢刺激 薬は疲労の改善効果を有しています。モダフィニルはメチルフェニデートよりも忍容性が高いことが報告されています。

(目的)
この研究の目的は、肺がん患者の疲労に対するモダフィニルの有効性と安全性を評価し、今後、無作為コントロール試験を実施する価値があるか否かについて検討することです。

(方法)
非小細胞肺がん患者20名を対象としてオープンラベル試験を実施しました。 モダフィニルの用量設定は固定法による増量とし、最初の7日間を100mg/日、 続く7日間を200mg/日としました。

(結果)
5名の患者がドロップアウトしました。主要評価項目である疲労(P=0.001)と二次評価項目である日中の眠気と抑うつ/不安の速やかで有意な改善が認められ ました。試験終了後10名の患者がモダフィニルの継続投与を希望選択したこと からも、高い忍容性が確認されました。

(結論)
今回のパイロット試験の結果から、がんに関連した疲労の治療に対するモダフィ ニルの有用性を立証するための無作為コントロール試験を実施する価値が十分 あることが判明しました。
  (Spathis A et al. Modafinil for the treatment of fatigue in lung cancer: A pilot study. Palliat Med, Mar 6 online, 2009)


(注意) モダフィニルの承認されている適応症は、ナルコレプシーに伴う日中の過度の眠気です。 がん患者の疲労解消を目的として処方することはできません。

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