睡眠の最新研究論文
プラダー・ウィリー症候群でみられる過眠症とモダフィニル

(背景)
プラダー・ウィリー症候群(Prader Willi syndrome, PWS)の子どもたちは中枢性あるいは閉塞性の睡眠呼吸障害リスクを有しています。さらには、PWS患者は血中の酸素濃度の低下や炭酸ガス濃度の上昇に対して異常反応を示すことが知られています。PWA患者は閉塞性睡眠時無呼吸や過眠症の罹患率が高いですが、PWSの特徴である肥満ですべてを説明することはできません。多くの場合、乳幼児のころに睡眠中の中枢性呼吸調節に問題が認められています。

(目的)
この研究の目的は、PWSと過眠症を併発する小児に対するモダフィニルの有用性を検討することです。

(方法)
小児PWS患者を対象に睡眠ポリグラフィーと反復睡眠潜時検査を実施しました。ナルコレプシーの診断基準に適合する3名の子どもたちには、ナルコレプシー治療ガイドラインに沿い第一選択薬であるモダフィニルによる治療を行いました。

(結果)
3名の子どもたちの年齢は7歳から13歳でした。2名の子どもたちでプラセボコントロール・クロスオーバー試験を実施しました。その結果、教師や親による行動評価において、モダフィニル投与の場合に明らかな改善が認められました。また、肥満の指標であるBMIの改善も認められました。

(結論)
プラダー・ウィリー症候群と過眠症(ナルコレプシー)を併せ持つ小児患者において、モダフィニルによる治療が有用であることが示唆されました。小規模の試験であるため、さらなる研究が望まれます。
  (Heussler H, et al.: Hypersomnolence in prader willi syndrome. J Intellect Disabil Res 52: 814, 2008)



Copyright © 2006-2008 Kaminsho-Land All Rights Reserved.