受動喫煙と妊娠女性の睡眠障害との関連性

(研究目的)
妊娠中の女性が睡眠障害で悩んでいるケースは少なくありません。妊婦の受動喫煙が睡眠に悪影響を及ぼしている可能性があります。そこで、妊婦受動喫煙の睡眠に与える影響が調査されました。

(研究方法)
国内において、2002年と2006年に実施された2つの全国規模の横断調査のデータを基に妊婦の受動喫煙と睡眠障害の関連性について解析されました。この調査には、全国の産婦人科と婦人科の専門病医が参加しました。2002年の調査では260施設で16,396名、2006年の調査では344施設で19,386名の妊婦の質問表によるデータが解析対象となりました。

(研究結果)
受動喫煙に晒されている妊婦は主観的な睡眠不足、入眠困難、睡眠時間の短縮、大きないびきや不適切な呼吸などの睡眠障害に陥りやすいことが判明しました。タバコを吸う妊婦も同じような睡眠障害をもち、日中の過度の眠気や早朝覚醒などの症状も認められました。

5つのタイプの睡眠障害(睡眠不足、入眠困難、睡眠時間の短縮、日中の過度の眠気、大きないびき・不適切な呼吸)の罹患率を比較すると、いずれも喫煙群が最も高く、喫煙はしていないが受動喫煙している群が続き、喫煙も受動喫煙もない群が最も低いという結果でした。

(結論)
今回の調査から、 受動喫煙は妊娠中の睡眠障害を間接的に増加させていることが示唆されました。
(Ohida T et al., Is passive smoking associated with sleep disturbance among pregnant women? Sleep 30: 1155-1161, 2007)


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