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●いびきとは?●



「いびき」は誰もが知っている単語ですが、実は平安時代の書物に「いびき」という言葉が記載されています。古い言葉なのでその語源にはいくつかの説があり、はっきりとはしていません。「いびき」は息を吸うときに起こりやすいので「息引き」から、その音から「息響き」、あるいは寝ているときの様子「寝響き」から「いびき」に転じたと考えられています。


「いびき」をかく人は熟睡していると思われがちですが、実はそうではありません。むしろ病的な状態と考えられるようになってきているのです。それを理解するために、なぜ「いびき」が起こるのかを説明しましょう。


イラストを見てください。鼻腔から気道の様子を示しています。睡眠中には体の疲れを癒すために筋肉の緊張が低下します。舌や咽頭の筋肉がたるんで上気道が狭くなります。呼吸による空気が狭くなった気道を通過する際に、上気道の壁や粘膜が振動し雑音が生じるようになります。これが「いびき」なのです。仰向けに寝ると「いびき」が激しくなるのは重力により、舌などの大きな筋肉(軟部組織)のかたまりが引っ張られ気道がさらに狭くなるためです。

すなわち、「いびき」が生じるということは、上気道が狭くなっているということですから、呼吸による酸素供給が不足がちになるのです。
それによって、睡眠の質が悪くなり、一晩の睡眠で疲れを十分にとることができず集中力が低下したり、日中に眠気がでたりするのです。このような状態が長期に続くと、様々な身体症状が出現するばかりか、合併症を悪化させることもあります。さらには、「いびき」をかく人は睡眠時無呼吸症候群という恐ろしい病気に罹っていることも少なくありません。

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