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●とても危険なマイクロスリープ●

本人が全く自覚していないうちに短時間の睡眠状態に陥ることをマイクロスリープ(微小睡眠)といいます。その睡眠時間は数秒から10秒程度です。目は開いたままで、頭が揺れることもありませんので、周囲の人も気づきません。車の運転中やコンピューターを用いた単純作業などのような単調な動作を行っているときに起こりやすいといわれています。マイクロスリープ状態では、脳は瞬間的に睡眠状態なので外界の情報に応答することができないのです。ナルコレプシーのような過眠症の症状のひとつとしても出現しますが、健常人においても過度の睡眠不足の場合に発生することがあります。





車の運転中、交差点の手前でマイクロスリープが生じると、信号を見落としてしまいます。マイクロスリープの怖さは、ほんの短い時間の出来事とはいえ脳が眠っているので外界の状況に対応できないことです。もちろん本人も眠った自覚がありません。平成17年度の全国の交通事故の時間帯別死亡事故件数を見ると死亡事故件数が夕方に多発していることがわかります。海外の研究報告によれば、マイクロスリープは午後の4時ごろから日没前に最も起こりやすいことが報告されています。安易にマイクロスリープと関連づけることはできませんが、マイクロスリープという現象をより多くの人に知って欲しいと思います。ちなみに、下図において交通量の少ない夜間においても日中と大差のない死亡事故件数となっています。これは、体内リズムの影響で夜間に眠気が強くなるためと思われます。


マイクロスリープを起こさない対策としては、規則正しい生活の中で十分な睡眠時間を確保し、慢性的な睡眠不足状態や過度の睡眠負債を抱えないことです。過眠症の場合にも、マイクロスリープが出現しやすいので、日中の過度な眠気と居眠りで悩んでいる場合には、最寄りの睡眠障害を専門とした病院や医師への受診が望まれます。
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