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●睡眠相後退症候群●


体内時計が何らかの原因で遅れてしまうため、覚醒と睡眠のリズムが遅い時間帯のほうにずれてしまう病気です。したがって、明け方近くまで寝付けず、いったん眠ると昼過ぎまで目が覚めないという状態に陥ります。朝にひとりでに起きることができず、目覚ましや他人の力を借りても容易に目覚めることができません。無理やり起こされると、もうろうとした状態になったり、頭痛や吐き気を訴えたりすることもあります。夕方から明け方にかけては、すっきりとした状態で過ごすことができるようです。


学生や20代などの若い世代に多い病気です。朝の目覚めが困難なことから、学校や会社に遅刻することが多く、周囲から、「怠け者」とか「精神がたるんでいる」などのレッテルを貼られることも少なくありません。しかしながら、本疾患の患者は、努力しても自身の睡眠―覚醒サイクルを正常化させることができずに、悩んでいます。


私たちの体内時計は24時間よりも若干長めです。そのずれを毎日調節しているのが、朝目覚めた時に浴びる太陽光線です。太陽の光を浴びることによって体内時計がリセットされるので、規則正しい睡眠―覚醒サイクルを保つことができるのです。このリセットがうまく作動しないために、睡眠相の後退が起こってしまうと考えられますが、その詳細は不明です。


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