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●睡眠相前進症候群●


体内時計が何らかの原因で前進してしまうため、覚醒と睡眠のリズムが早い時間帯のほうにずれてしまう病気です。したがって、夕方になると眠気が生じ夜の早い時間帯に就寝してしまい、早朝に目覚めてしまいます。主な主訴は、夜に遅くまで起きていられない、あるいは早朝覚醒です。


睡眠相後退症候群よりも社会適応性は高いため、本人がそれを苦にせず生活しているケースもあるようです。ですから、潜在的な患者数を含め、その疫学はよくわかっていません。ただし、若年齢よりも高年齢に多い病気で、中高年のおよそ1%が本疾患に罹患していると推測されています。


仕事上、夜遅くまでの勤務が続くような場合に眠気などの問題が生じます。このような場合でも、睡眠相が前進しているために朝の目覚めは早いままなので、慢性的な睡眠不足に陥り、日中の居眠りや眠気などが生じやすくなります。


近年、家族性の睡眠相前進症候群が発見され、その家系の遺伝子を調べたところ体内時計の遺伝子の一つであるper2遺伝子に変異が生じていることが報告されました。しかしながら、非家族性の場合には、このような遺伝子変異が認められていません。

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