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●むずむず脚(レストレス・レッグズ)症候群●


夜、安静にしていると手足に何とも表現し難い不快感が出現します。ひざから足首の間、特にふくらはぎに起こることが多く、その訴えは「むずむずする」「虫が這っている様な不快感」「ちくちくひりひりする」「痛がゆい」など様々です。四肢の深部からの不快感であり、質的にこむら返りとは異なります。


日本ではまだあまり耳にすることが少ない疾患ですが、欧米での有病率は高く、5%から15%と推定されています。日本での実態は、まだよくわかりませんが潜在的な患者は多いかもしれません。

この病気の大きな問題点は、むずむずとした症状が非常に不快でじっとしていられず、この症状が夜の就寝時などの休息時に頻発するため容易に眠ることができなくなることにあります。慢性的な睡眠不足(負債)の状態となるので、日中に過度な眠気が生じやすくなります。足を休ませることができないという意味で英語ではレストレス・レッグス症候群(restless legs syndrome)と呼ばれています。


発症原因は不明ですが、特に原因がみあたらない1次性と他の疾患によって起こる2次性とが存在します。2次性の基礎疾患としては、鉄欠乏性貧血、慢性腎不全による人工透析、妊娠、関節リウマチ、薬剤性(炭酸リチウム、三環系抗うつ薬)などがあります。


カフェインやアルコールは誘発因子に成り得るので摂取を控えます。規則正しい生活と就寝前のマッサージが症状の軽減に有効です。脚に違和感が生じた場合に、脚をたたいたり歩き回ったりして動かすことが有効です。薬物療法としては、クロナゼパムやドパミン系作動薬が用いられます。鉄欠乏性貧血が存在する場合は鉄剤を用います。

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