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長時間睡眠を伴う特発性過眠症



睡眠障害国際分類第2版において、特発性過眠症は「長時間睡眠を伴う特発性過眠症」と「長時間睡眠を伴わない特発性過眠症」に区分されています。
長時間睡眠を伴う特発性過眠症では、夜間睡眠が10時間以上、典型的な症例では12時間から14時間に及びます。目覚めるのが困難で、起きるためには第三者の手助けなどが必要となります。それでも半分寝ぼけた状態を呈しスッキリと目覚めることができません。



長時間睡眠を伴う特発性過眠症の特徴

  • 25歳以下で発症することが多いです。比較的稀な疾患であり、罹患率はナルコレプシーの1/10程度と推定されています。
  • ほぼ毎日のように日中の過度な眠気が出現します。
  • 夜の睡眠時間が少なくても10時間以上に及びます。個人差はありますが12時間から14時間ぐらいの夜間睡眠をとることが多いです。
  • 夜間睡眠が長いですが、夜中に頻繁に目が覚めるようなことはありません。
  • 夜間の睡眠時間が長いのにもかかわらず、朝の目覚めが容易ではありません。目覚まし時計で目覚めることが困難です。無理やり起こしても、半分寝ているような意識がはっきりしない酩酊(めいてい)状態を呈することが非常に多いです。
  • 日中の居眠りは1時間から4時間に及ぶほど長時間になりますが、それでも爽やかに覚醒することができません。                 
  • 片頭痛、起立性低血圧、手足の冷えなどの自律神経系の機能不全を伴うことが多いです。
  • ナルコレプシーとは異なり、情動脱力発作(カタプレキシー)、金縛り(睡眠麻痺)、寝入りばなの幻覚(入眠時幻覚)などのレム睡眠関連症状は出現しません。
  • 様々な検査によって他の病気との鑑別がなされ、確定診断となります。
  • 特発性過眠症の治療薬は、未だに開発されていません。ナルコレプシー治療薬のモダフィニルやメチルフェニデートなどが効果的という研究報告があります。実際の薬物治療は、睡眠障害の専門医の指示に従うことが大切です。
  • ナルコレプシーとは異なり計画的な日中の昼寝は症状の軽減になりません。この病気では、ライフスタイルの指導や周囲の人々への理解と協力の要請が重要となります。                  


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