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周期性傾眠症ともいいます。多くは青年期に発症し、過眠状態が昼夜を問わず数日間から数週間程度続く状態を不定期に繰り返します。この間は強い刺激により応答はするものの、その反応は鈍く注意の集中と持続ができません。もうろう感が強く放置するとすぐに眠り込んでしまいます。軽い意識障害が認められますが、食事や排便を行うことはできます。この傾眠期に食欲の著しい亢進が認められるケースがあり、この場合はクライネ・レビン症候群という亜型に分類されます。
また、月経の1週間ほど前から傾眠が始まり、月経時になると急速に症状が改善するというように月経周期と一致して繰り返されるものを月経関連過眠症(Menstrual-Related Hypersomnia)といいます。これも反復性過眠症の亜型とされています。

稀な病気であり、その病態に関する研究はあまり進んでいませんが、間脳下垂体系の機能に異常があると考えられています。傾眠期に覚醒物質であるオレキシンの髄液中濃度が低下するという報告が近年ありましたが、その重要性は乏しいようです。


治療は難しく、この病気の傾眠にはメチルフェニデートのような精神賦活薬の効果はあまり期待できません。反復性の病気であり、次の傾眠期が来ないような予防対策として、リチウムや気分安定薬が有効な場合があります。発症に関してはストレスが誘因となることがあるので、家族や周囲の人々の理解と協力が必要となります。
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