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●ナルコレプシーの原因●


ナルコレプシーの発症原因は、すべてが解明されたわけではありませんが、その研究が進んでいます。遺伝的にナルコレプシーを発症する犬を用いた研究や人の白血球抗原(HLA)タイプを調べる研究が精力的に行われてきました。少し難しい話ですが、その結果、ナルコレプシー患者ではHLA DR2が陽性であることが判明しました。その後、ナルコレプシー犬の研究グループや日本人の研究グループによってオレキシンという神経伝達物質が発見され、このオレキシン神経系が睡眠と覚醒の調節に重要な働きをしていることがわかってきました。 ナルコレプシー患者では、髄液中のオレキシン濃度が測定できないほど低下していることも判明しています。



また、近年アメリカやヨーロッパでナルコレプシーの治療薬として認可されたモダフィニルという薬があり、ナルコレプシー治療の第一選択薬になっています。この薬は、ナルコレプシーの眠気を防止する働きがあり、睡眠と覚醒の調節に重要な視床下部に特異的に作用することが判明しています。


今後、オレキシンの生理作用やモダフィニルの作用機序など多面的な研究により、ナルコレプシーの病態解明がさらに進んでいくことが期待されています。


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