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●入眠時幻覚と睡眠麻痺●


ナルコレプシー患者では、寝入りばなに現実の体験と錯覚してしまうほどの鮮明で生々しい幻覚(夢)をみることがあります。この現象を入眠時幻覚といいます。


幻覚の内容は「部屋に誰かが入ってくる」「得体のしれないものが体にのしかかってくる」「遊体離脱のような感覚で宙に浮いているよう」「性的ないたずらをされるような感覚」など、どちらかというと好ましくなく恐ろしい内容であることが多いです。



通常の夢とはことなり、目が覚めてもはっきりと覚えているので、夢と現実の区別がつかなくなることも少なくありません。このような入眠時幻覚を体験している間は、強い恐怖や不安を感じ、その状況から逃れようとしても手足が麻痺して動けない、声が出ないなどの、いわゆる金縛り状態になります。この現象を、医学的に睡眠麻痺といいます。


健康な人のおよそ2人に1人は、入眠時幻覚や睡眠麻痺を体験したことがあるとされていますが、ナルコレプシー患者では、それが頻繁に起こりやすく、日中の居眠りでも起こることがあります。しかしながら、ナルコレプシー患者であっても、入眠時幻覚や睡眠麻痺が現れない場合もあります。


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