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●パーキンソン病と日中の眠気●


パーキンソン病は、脳内の中脳黒質のドパミン神経細胞が進行性の脱落変性により様々な症状が出現する神経変性疾患です。パーキンソン病は過眠症ではありませんが、日中の過度の眠気を伴いやすい病気です。


パーキンソン病の症状

ドパミン神経細胞の脱落に伴い、自発的な運動を司る神経ネットワークのバランスが崩れるため、安静時の指、手、足などのふるえ(安静時振戦)、筋肉の抵抗が強くなり関節をスムーズに動かすことができない(固縮)、動作開始が困難で、動きが緩慢で小さくなる(寡動、無動)、姿勢をバランスよく保つことが困難になる(姿勢保持反射障害)などの運動機能障害が生じます。

その他にも、自律神経系の機能障害、さらには、うつ病などの精神疾患や認知症などの合併が高いことも知られています。


パーキンソン病と日中の眠気

近年、多くのパーキンソン病患者が日中の過度の眠気を伴っていることが明らかとなり、パーキンソン病と睡眠障害との関連性について多くの臨床研究が行われるようになってきました。


パーキンソン病では、寝付き悪くなる、自分で寝返りができずに介護が必要、トイレが近くなる、悪夢でうなされる(レム睡眠行動障害)、手足のふるえなど様々な原因で夜間の睡眠が慢性的に妨げられます。このような夜間睡眠の質と量の低下が、日中の過度の眠気の一因になっていると考えられます。

パーキンソン病の治療薬であるドパミンアゴニストの副作用としてナルコレプシー様の日中の突発的な居眠りを起こす事例が報告されていますが、そのメカニズムは十分に解明されていません。




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